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田舎暮らしコラム

『私たちの家』 ~大町市で古民家を改装して住む~ 2

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松本から車で北へ1時間。冬の大町市は私たちサポート隊が働く松本市とは全く違う気候になります。
車で30分くらい走り、安曇野市穂高まで来ると西側に見えていた山々がぐっと近づいてきます。

 


 

 

更に北へ30分走り大町市に、今日の目的地、Kさんご夫婦が改装しつつ住もうとしている古民家があります。
取材で訪れた日はちょうどこの冬初めての冷え込みの日でした。

 

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裏庭から山々を望む

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日当たりのいい玄関口

 

 
日のあたる場所はともかく、屋内など日陰になっている所は1日中0℃を上回ることはありません。
大町へ来て初めての寒さの中、ご夫婦にインタビューしてみると
「今日ね、アパートのお風呂にためてあった残り湯に薄氷がはっていたの。水道管ももうちょっとで凍りそうで危なかったみ
たい。」
と初めての体験を驚きと共に話してくれた妻の直子さん。
「やっぱり物件を選ぶのに年間通して選べっていうのは本当ね。初めてきたときは3月で、もうこんなに寒くなかったから。

この寒さは経験しないとわからないね。」
1年かけて改修作業をしようと計画していた二人ですが、このところの寒さで作業は遅れ気味のようです。
壁や天井に張る材料の塗装が渇くのには1週間かかるそうです。壁の漆喰もなかなか乾かない。4月からはこの古民家に住もう

と考えているのに、間に合わないかもしれない。

そんな状況でも二人は信州に来て良かった事を笑顔で話してくれました。
「雪が降るとね、たんぼは畔道も全部がおおわれて本当にきれいなんです。」と直子さん。
「以前住んでいた所では、たまに雪が降ると雪かきが重くて本当に大変だったんだけど、ここの雪は軽いのね。」
とまた笑顔。
「夜は星が本当にきれい。きらきらまたたくの。」
「夏には一度蛍を見に行ったね。」
ご夫婦で信州に来て感じたこと、良かったことを熱心に話してくれました。

 

田んぼを覆い尽くす、汚いものを全て包み込むような雪。
寒い、冬の澄んだ夜空に瞬く星。
昔から信州に住んで当たり前に感じていたすぐそばにある自然を、近頃忘れていた気がします。
生活のめまぐるしさにまぎれて立ち止まって見ることのなかった景色。
子供のころ私が感じたそんな気持ちを、今、この私と同年代のご夫婦が感じているのだと思うと不思議な気持ちになります。

このお二人が早く念願のカフェを開業できればいいなと思いつつ、私は松本への帰路につきました。

 

 


2011.01.14 サポート隊 kaji